学校の委員会活動は小学校低学年の頃までは好きだった。先生ともたくさんお話できるし、他の学年の子供たちとも交流ができるからだ。
しかし、中学年になりお受験勉強が始まってから「予定通りの時間に帰ってこられないから」「やっても無駄だから」「余計な仕事だけ押し付けられるから」という理由で立候補しないように親から頼まれその後一切積極的に活動をしなくなってしまった。
これは大きな機会損失であったと今は思う。30歳を過ぎて多少なりとも責任を伴う立場になり他部署との折衝や部下の指導管理、上司とのコミュニケーションなどのロールプレイングが無料でできる良い機会だったのではないかと。
当時は当時で意見に同意できない友達との関係性が保ちづらくなったり、先生と反りがあわず内申書に響いたりする可能性もはらんでいただろう。しかし、その程度のリスクで社会に出たら責任を伴ってやらなければならないタスクを体験できる機会を逸するのは総合的に見て損ではないだろうか。
組織のマネジメントは避けたくても社会の可で生きていく以上は少なからず必要になってくる。いつまでも組織の最下層で指示に従っていいだけであればそれでも構わないが組織に属する旨味を享受することもできないし、昨今の人材不足にあっては最下層に居続けることすら社会が許してくれないかもしれない。
おとなになったらそれは組織活動や組織のトップに立つのは面倒なことだらけだろう。しかしその関係性を卒業というタイミングでリセットできる学校にあっては体験しておいても悪くはないのではないだろうか。もしものときは転校もできる。
自分は子供がやりたいことはやらせてあげてそのセーフティーネットとして多くの選択肢を持っておくようにしておきたい。
子供より自分が早く死ぬ可能性のほうが圧倒的に高い。自分で選択し自分で判断して経験を積み自分の体と頭で状況を切り抜けていけるような人間になれるようにサポートしていきたい。


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