保育園と幼稚園に正解はあるのか

共働き世帯が多い昨今保育園、幼稚園に通わせる子育て世帯は多いと思う。

そこで考え事に上がってくるのは「保育園、幼稚園どっちにいかせたほうがよいのか」問題だ。

まずそもそも行かせないことと、行かせることを比べた場合は行かせた方が良いと考えている。

まず第一に接する人間の属性が増えることで社会性を身につけられる可能性が高くなるからだ。自宅にいる場合接する可能性が高いのは両親、祖父母等の親族、いて近所の友人家族に限られるだろう。保育園に通園する場合その他の年代の通園している子どもたち、保育士・幼稚園教諭などの教職員とさらには園児の家族とも交流する可能性が出てくる。保育士・幼稚園教諭は専門的な教育を受けており乳幼児に対するうえで必要とされる知識はそれ以外の人間に比べて習得している可能性が圧倒的に高い。家で専門書を読みながら同等の教育を行うことは非現実的であり、保育園・幼稚園に通園させている間にその他の自己投資を行うほうがそこで得た知識や技能を後々子供に提供できるという点で投資効率が高いだろう。

さて、保育園と幼稚園の違いは太宰府市のサイトが良くまとまっているので我々に関係しそうな部分のみ参考にして記載すると表のようになる。

保育園幼稚園
所管省庁こども家庭庁文部科学省
設置目的保護者の委託を受けて保育心身の発達の助長
対象乳幼児満3歳から
内容の基準保育所保育指針幼稚園教育要領
1日の時間8時間を基準とする4時間を基準とする

こうしてみると幼稚園のほうが発達に重きをおいているようにみえて幼稚園の方に分があるように感じる。

保育士と幼稚園教諭は対象としている年齢層が別れており、両方の免許を持ち合わせる保育教諭という職種も存在するようだが、今回は話を単純化するため考慮に入れないこととする。下記は「ほいくらし」というサイトを参考にした。

保育士は乳幼児から3歳の日常生活もおぼつかない状態からサポートする必要があるため食事・排泄・着替えから基本的な生活習慣・社会性を身につけることに重きをおいて保育に当たる。

一方で幼稚園は3才以上のある程度日常生活を自立して行える幼児を対象とするため教育や行事の計画運営に重きをおいて活動を行う。

なので教育を重視する場合は幼稚園、それ以外は保育園へ通園させるのが良さそうである。経済的、時間的に余裕があれば幼稚園に通園させるのが良さそうだが果たして実際そうなのだろうか。

上記制度のみを見て考えると保育園に入れておき、3歳になったら幼稚園へ転園させるのがベストのように思える。しかし、実際に教育・保育を行うのは人間で、教育・保育をうけるのも人間である。要するに相性を考慮に入れていないのはいささか問題ではなかろうか。

その環境に馴染めるか否かは運次第である。自分の胸に手を当てて小学校・中学校・高校・専門学校・大学・職場で快適に過ごせるかどうか事前にわかったかどうか考えてほしい。それら全てで快適に過ごせることが事前にわかることができたのなら天才だ。

クラスの先生が気に食わない、親と先生の意見が合わない、友達で中の悪い子がいる、意地悪する子がいる、そんなことは入ってみないとわからないのだ。

もし通園している保育園がその子にとって居心地の良い場所であったとしたらそこから転園することは環境が悪化するリスクを考慮に入れなければならないのだ。事前の説明会や見学を行うことでリスクヘッジすることはある程度可能だが4時間ずっと見学できるわけもなく、1日くらいであれば猫の皮をかぶっていられるのはあなたも同じではないだろうか。

不確定要素に対するリスクも考慮して自分が考える今のところ妥当な対応としては、

まず保育園に入園する。そこで子供が満足して通園できているようであればそのまま通園させる。

もし意見の相違や違和感があれば転園を検討する。

と言ったところではないだろうか。入って実際に何時間もすごせば中身がわからないわけあるまい。

教育について不安が残る方もいるとは思うが集団の中で生活していれば子供は勝手に育つ。大外ししなければ小学校へ進学し友人を作りすくすく成長していくはずだ。あなたも周りの大人達もそうであったのではないだろうか。

大外しを避ける戦略が現実的かつ最高の作戦になるのではないだろうか。と思っている。

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